仁王門

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入母屋造(いりもやづくり)、桧皮葺(ひわだぶき)。室町時代の建物で、仁王像は鎌倉時代。仁王(金剛力士)は仏教の守護神であり、2体が対になって寺院の門を守ることが多い。門に向かって右が口を開けており(阿形像)、左が閉じている(吽形)。Sanskrit phonetic system の最初の音が「あ」、最後が「ん」で、仏の教えの一切を表現する。

門の手前には狛犬がある。境内にある地主神社のもの。狛犬は仏教とともに、大陸から来た獅子像。通常、右が阿形で口を開け角がなく、左が 吽形で口を閉じ、角がある。仁王の影響とも。しかし、ここの狛犬は例外で、両方口を開いている。


コメント

  1. akyuna より:

    桧皮葺は ヒノキの皮(cypress bark)で屋根を覆う。これはとても手間のかかることだし、新しい建築ではやらない。京都でも広い範囲の桧皮葺が見られるのは、清水寺や御所などに限られ、それほど多くない。桧皮葺のウンチク。
    -桧皮と竹釘だけを使い、しかもヒノキは伐採することなく皮だけ使う。樹皮は再生する。
    -樹齢80年以上のヒノキの皮を使う。
    -瓦屋根は中国伝来だけど、桧皮・こけら葺は日本独自。唐破風など優雅な曲線美を表現できるのが特徴。
    -桧皮葺の寿命は30~35年。
    (京都府民だより-桧皮葺師・犬飼傳吉さんのコラムより)